満天の幸福

第四章: 最初のシャッター

 拓真は丘の上でカメラを構えた。

 空には、無数の星が輝いている。

「すごい……。」

 思わず息をのむ。

 シャッターを切ると、画面には美しい星々が写っていた。

「拓真、見せて!」

 空見が画面を覗き込み、嬉しそうに微笑んだ。

「ねえ、この星空を誰かに見せたら、その人も幸せになれると思わない?」

「……そうかもしれない。」

 拓真は、星空を通して誰かに幸福を届けることを考え始めた。